最近、慢性腎臓病という言葉を聞くようになりましたが、
これはどういうものなのでしょう?
1997年以降、糖尿病による腎障害が一番多くなっているというデータがあります。
「腎臓病」というとおそらく多くの人は「尿に蛋白が出る」とか、
「血尿が出る」とか、悪くなると 「透析療法や腎臓移植を受ける」とか
思い浮かべると思います。
その原因の多くが慢性糸球体腎炎です。
最近さらに増加しているのは、糖尿病性腎症といって
糖尿病が悪化すると起きる腎臓病です。
これらの病気は次第に(通常数年間以上かかって)腎機能(正確には糸球体濾過値)を
悪化させることがあり、その結果 透析療法や腎移植が必要な末期腎不全
(または尿毒症とも言う)になることがあります。
これら慢性に経過する腎臓病を総称して「慢性腎臓病」と呼んでいて、
日本人の5人に1人がかかっているとも言われています。
欧米の調査では人口の11%の方が慢性腎臓病に罹患されていると報告されていますが、
日本はそれを超えている状態です。
腎臓は、泌尿器系の器官の一つ。
「肝腎」の言葉の通り、非常に重要な臓器の一つで、
血液から老廃物や余分な水分の濾過及び排出(尿)、
体液の恒常性の維持を主な役割としています。
腎臓は、機能が低下しても、重症になるまでほとんど自覚症状のない
「沈黙の臓器」と言われています。
検尿異常や、血液検査などでの腎機能異常が3ヵ月月以上続いた場合は、
「慢性腎臓病」です。
慢性腎臓病は慢性腎炎のほか、糖尿病や高血圧あるいは遺伝的な病気、
腫瘍などさまざまな原因によって起こります。
早期発見治療、もしくは、日頃の健康管理が大事と言えます。
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